物語のなかをぐるぐる廻る

すきなものをならべていく

2020から、2021へ。

毎年書いている年の振り返り。 今年のを書くために去年のものを読んで、ああやっぱり明らかにいつもと違う年だったんだ、と思った2020年。2019年は「全然行けてない」と言いながらたくさんのイベントや舞台に行っていて、今振り返れば、何が「全然」なんだっ…

2020年ドラマ雑記

2016年を最後に、下書きしつつも全部書けずに公開もできないでいたドラマとアニメの感想、やれる範囲で公開していくことにします。自分のために……! 随時追加! SUITS 2 原作視聴者からはわりと「あれは……」と言われている日本版だけど、なんだかんだ軽快な…

2019から、2020へ。

去年のこの記事が直前のエントリになってしまった。1年ぶり。 でもまあ、年に一度くらいは書いておきたい気持ちがあるので、今年もやることにします。2019の振り返り。 転職した もう、これが何よりも大きかった。地獄だった。この9ヶ月間。同じ業界内で転職…

2018から、2019へ。

2018年が終わって、2019年が来た。2018年はこれまでの人生の中で最も色々あった年だったので、今年も振り返っておく。 結婚を決めた 2018年2月、わたしの家の更新が来るときに、「あと2年以内に何か動きがあってまた引っ越しという事態になるならお金がもっ…

個人的「 #俺マン2017 」を発表する

2017年も、漫画を愛する人たちのお祭り「俺マン」が開催されました。その年の自分の「推し漫画」をハッシュタグでつぶやくというもので、楽しすぎる集計結果も公式サイトに出てます。 http://oreman.jp/ranking/oreman2017/ それで個人的に投票したものをま…

2018年元旦は、世界で一番好きな人の熱愛報道から始まった

2018年元旦は、世界で一番好きな人の熱愛報道から始まった。年末に、会社を辞めてテレビ業界に転職する大事な後輩と飲んで、彼女が「自分で番組作れるようになったら、先輩の好きな人呼びますから、誰ですか」って言ってくれた、その後輩からのLINEが目覚ま…

2017年好きだった映画・ドラマ・アニメ!

「2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》」のお題、2018年は文章を書く機会を増やすぞーと決めたばかりなので参加します。 2017年の映画 映画は数えたら映画館で見たものだけで27本みてました。自分の中では過去最多だと思います。でも、2016年はあれ…

2017から、2018へ。

2017年が終わる。なんだか色々あったような、そんなに悪くはないけど疲れたなあという感じの年だった。今年もちょっとだけ振り返っておく。 遠距離恋愛が始まった 3月に2ヶ月ぶりくらいに連絡がついたかと思ったら開口一番「転勤になった」と言われた。でも…

2016年勝手にドラマランキング

いいお題がちょうどよくやって来た!笑 今週のお題「今年中にやっておきたいこと」 わーい。このお題に甘えて、もうまる1年が過ぎようとしているけれど、めげずにドラマも投稿しておく。2018年の目標は「見終わったらすぐ書く」にしたい。 2016年のドラマは2…

一万円選書に当選しました

ものとの出会い方がすごく難しくなってるな、と思っていたところに見かけたのが「一万円選書」でした。最近は、書店店頭でちょっといいなと思った本もその場でAmazonレビューを見て、ちょっと星が低いと迷ってやめてしまったりするのが、自分でやっているく…

2016年の大好きなアニメたち

2017年もあと1クールしかない、ということに気がついて、だらだら書いていた2016年のアニメのまとめを焦って投稿します。今頃!笑 もうスルーしてもいい時期だけど、こういうものに後々の自分が助けられることがよくあったので。あとは今、ネットでちょっと…

ミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』が笑えて楽しくて最高だった

ミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』があまりによかった。あまりによかった。めちゃくちゃ面白くて、いっぱい笑えて、こんなに満足したエンタメは久しぶりで大興奮で、終わってしばらくアドレナリンが出すぎていて走り回りたくなったくらい最高でし…

わたしの愛すべき「浪費」と、ちょっとお金で失敗した話

今日、友人が書いた本が出版される。 浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本) 作者: 劇団雌猫 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/08/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る もとはこんな感じの大変おしゃれな同人誌で、その最初の…

祖父母のいない家への帰省

もう誰も住まない祖父母の家に久々に行った。 家主であった祖父と祖母は亡くなってしまい、家族に残されたのは「後片付け」と「様々な手続き」だった。それらは全て、母と母の姉妹が1ヶ月に2回ほど集合して少しずつ進めているので、わたしは普段は関係なく過…

「してもらう側」になれない話

それなりに長くつきあっている恋人が初めての一人暮らしを開始して、遊びに行ったときのことだった。「きれいにしてるでしょ?」という言葉の通り、その部屋には遊び程度しか余計なものはなくすっきりとしていて、水廻りも文句なく綺麗だった。 広いベランダ…

『東京タラレバ娘』が最高で最高で最高だった

『東京タラレバ娘』という、平成の少女漫画史に残る問題作がある。連載途中で吉高由里子さん、榮倉奈々さん、大島優子さんという女優陣を中心にしてドラマ化もされてますます話題になったけれど、そもそも1巻が出たとき、連載が始まったときから、日本中のア…

俺マン2016を発表する

今年も開催されました、俺マンガ大賞2016。 俺マンについて – #俺マン2016 特設サイト 全体の集計はこれから発表されますが、個人的に選んだものを今年も少しばかり。 わたしの俺マン2016!どーん! 兎が二匹/山うたカカフカカ/石田拓実ダンス・ダンス・ダ…

2016から、2017へ。

2016年が終わって、2017年が来る。今年は冬休みが短く感じる。今日でもう終わりだなんて、なんだか信じられない。今年も、また1年を振り返ってみる。 2015年はとにかくぼんやりした印象で、何もなかった気がしたけど、2016年はとにかく派手な年だった気がす…

不思議な選択肢の話

今日は絶対超早く寝ます!!なんて言って会社を出てきたのに、ドラマ逃げ恥があんなラストを飾るから、何か書かずにはいられなくなってしまった。エッセイでも小説でもない、昔ブログに書いていたような私事を。 逃げ恥のドラマで何度も出てきたシーンが、最…

どんなモテメソッドも敵わない、いちばん確かな優しさのかたち『富士山さんは思春期』

ハラハラドキドキのバトル、どんでん返し、謎が謎を呼ぶミステリー! そういった起承転結の激しいストーリーがなくても、私たちを魅せてくれる表現がある。ひとつひとつのコマの持つ意味にときめいてしまう、じっくり、じんわりな青春未満を描いた『富士山さ…

この夏のわさび活動が大変満足だったことを報告します

小さい頃から「好きな食べ物は?」と聞かれるたび困っていた。 トマトは好きだったけど、一番か? と聞かれると困ってしまう。我が家では誕生日に好きなものを作ってもらえたけれど、弟がいつも「餃子」と即答する中で(もはや途中から聞かれてすらいなかっ…

大雑把女子と童貞男子の不毛な、いや、実りあるバトルに注目!『カレは女とシたことない。』

作品を構成する要素がパズルのようになっているとしたら、そのすべてが妙にかちっとはまるみたいな、気持ちの良い作品にたまに出会う。こんなこと言うのはおこがましいかもしれないけれど、それは作品や著者と「気が合う」みたいな感覚で、私にとって都陽子…

映画『怒り』を見て取り憑かれたように考えたこと

映画『怒り』を見てきた。10月2日日曜日のお昼、歌舞伎町奥のTOHOシネマズ新宿で。クライマックスのところでは自分の心臓の音が手を当てずとも分かるほど緊張したし、エンディングの頃には浅い呼吸しかできなくなって、川村元気とか坂本龍一とかのクレジット…

『夕暮れライト』みたいに、帰りたい家があるっていいな

ごくごく普通のなんの変哲もない家に生まれて、わたしにとって家は、「帰りたい場所」だったかというとそうでもない気がする。むしろ、学校とか遊びとか、「行きたい」の気持ちの方が圧倒的に強くて、思い入れのほとんどは家の外にあった。今の一人暮らしの…

大切な人に贈りたい、まるで球体のような美しく完璧な全11巻『四月は君の嘘』

「あまり知られていないニッチな作品を少しでも広めること」はレビューを書くときにやりたいことのひとつではあるけれど、名作中の名作というのもまた、書いておきたくなる。『四月は君の嘘』はそんな作品だ。まるで球体のような、美しい映画のような、完璧…

タイでの性別適合手術の一部始終のやさしい衝撃、『僕が私になるために』

話題の『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』のタイトルが多くの人に衝撃を与え興味をひいたように、「性」に関することは、やはり関心分野として強いのだと思う。同じ性別同士でも他人と同じかどうかは確かめづらいし、異性となればもっと謎だらけとい…

死にたいと願う不死身の女性が出会った特別な悲しみ――『兎が二匹』

読むたび何度でも鳥肌が立つ作品がある。山うたさんの『兎が二匹』。孤独と寂しさを抱えた二人の物語だ。 不老不死の体を持ち、398年生き続ける女・すず。彼女と同居している青年・サクの日課は、彼女の自殺ほう助だ。首を絞めたり、刺したり、サクは毎日泣…

「天国に一番近い恋」は、涙もカラフルに見えそうなくらいの元気をくれる『きょうのキラ君』

『アオハライド』『オオカミ少女と黒王子』などなど、近頃ヒット連発の少女漫画の映画化。次の作品として映画化が発表されたのがこの作品、『きょうのキラ君』。山下智久さん・小松菜奈さんによる『近キョリ恋愛』に続いて、みきもと凛先生2回目の映画化だ。…

自分に構築された考え方とひたすら向き合って戦う10年間――『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』

pixivで話題となった「レズ風俗レポ」が書籍になって刊行されました。わたしはレズビアンではないけれど、pixiv掲載当時、その響きにはなんだか惹かれる気がして、本当に興味だけで覗いたものでした。実際に体験している部分は衝撃的で、ずっと記憶に残って…

知らなかった感情と出会った瞬間を忘れないように――ものや動物の声が聴こえるイノセントファンタジー『ひそひそ』

もういつ知ったか思い出せないけれど、わたしたちが持っているひとつひとつの感情は、最初から持っているものではない気がする。「嫌だ」や「うれしい」はごく幼い頃からあったとしても、「さびしい」「やるせない」「ふがいない」「悔しい」「愛しい」なん…