物語のなかをぐるぐる廻る

すきなものをならべていく

ディスカヴァーのミッションに基づいた新シリーズを提案せよ

北海道に行ったりしていたらだいぶ遅くなってしまいましたが、8月18日、編集スパルタ塾はディスカヴァー21の方がいらっしゃる回でした。

【課題】

「ディスカヴァーは「21世紀の価値基準を提案する」というミッションのもと、本づくりをしてまいりました。ビジネスや社会、経済はもちろん、女性エッセイや実用書でもその根底にはミッションが流れています。今回はそのミッションに基づいた30歳前後をターゲットにした新シリーズを提案してください。」 

というもの。

まずは既存のシリーズを調べました。どんなものを出しているのか。単発ではなくてシリーズ化される意味を持っているというのが大事に思えて、それは似たような大元を持った問題が多数あったり、同じことでも解釈がいくつもあったり、というもので、「ひとつ言いたいことがある」だけではダメなんだ、と思って。

次に、課題をかみくだくことを考えました。「21世紀の価値基準」という言葉が盛大に勘違いしうるものに感じて、既存の書籍やwebサイトを見ながら、新しく自分の中で

「××に××という新しい価値を提案する」

というテーマを立てました。これなら、気付いたら道をそれてたとか、自分の好みに寄ってたということになりづらい。これまでの例だと「女性に婚活という新しい価値観を提案する」とか「若者にフリーランスという新しい価値観を提案する」に当てはまる本が出版されていて、この流れに沿って、ただし、××に入るものは新しく。

 

実は、この時点までわたしが考えていたのは、やっぱりビジネスや自己啓発でした。メモに残っているのは、外国に住むことの提案や、仕事も育児も全部自分のものにしていくスーパーマンになりたい女性のための企画。提出日の夜中の2時までこれで作りかけていたんですけど、ずうっと、もやもやしていて。

わたしがこんなのあったら助かるのになぁと思っているというものではあるけど、新しいかというと、探せばいくつか出てきそうだし、それに何より、わたしが全然ビジネス畑にも自己啓発畑にもいなくて、そこのルールやオイシさをわかっていない気がして、なんか違うんだよなぁ、かちっとはまっていないんだよなぁ、なんていうか、これならわたしじゃない人が作った方がいい企画いい本になるんだよなあって。読みたいからだれかもっと上手な人作ってくれ、じゃ全然いいものであるはずなくて。

なので、夜中の2時にめいっぱい舵を切りました。別に問題解決がビジネス書や自己啓発書じゃなくてもいいよね! って。思い切って自分の得意分野で勝負して、条件満たせないか考えてみよう、と。

 

わたしが提出したのはフィクションです。

未来を想像せざるを得ない、小説レーベル。

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結果、今回通算3回目に、ゲスト賞をいただくことができました。

「やってみたい!やっていい?」っていう言葉をいただけたのが本当に嬉しかったです。あと、菅付さんの「これどうする?どこでやる?」「これは邪道なようで小説の王道。少し前までフィクションは、社会に対して言いたいことを言うためのツールだったわけだから」というコメントが最高級の褒め言葉でした。

 

今回のこの企画、なんとか仕事でやれないかと考えているので、今回はスライドをここにはまだ置きません。自分の企画が実現する可能性なんて0%の環境にこれまでいて、それにむけて動いてみることができるだなんて思ってもみなくて、わたしにとってはまるで奇跡みたいです。改めて、めちゃくちゃ怖かったけど、外に出てみてよかった。今回もし形にならなかったとしても片鱗をつかんだ感触があったし、確実に拓けていってる気がします。

 

次回は、と言ってもこの土日が勝負なのだけど、ゲンロンの東さんがいらっしゃって、ガイドブックの企画。怖すぎる。頑張ります。