物語のなかをぐるぐる廻る

すきなものをならべていく

東京のブランディングを促進する、インバウンドを中心としたメディア案を提示せよ

年明け最初の課題回。テーマは、

東京のブランディングを促進する、インバウンドを中心としたメディア案を提示せよ

でした。

ひえーーまた東京×(オリンピック×)外国人! もう色々出し尽くしたよ、と思ったけど、光栄なことに優勝をいただくことができました。4回目! 久しぶりだし後期では初でうれしかった。広告っぽいテーマ絶対向いてないって思ってたからそこで1回取れたのは自分としては大きかったです。

今回終わった後に何人かで飲みに行ったときに、「どうやって考えてるのか」を聞かれてもうまく答えられなくて、それがひっかかったので、ちょっと道筋を書き出してみようと思います。思考の癖みたいなものは確実にあるし、それがもし言語化できたら、無意識なところから抜け出していい面も悪い面も理解した上で蓄えられるのかもしれないから。

 

 

今回の件だけで言えば、まず一番最初に考えたことは、「絶対にWebメディア(特にキュレーションメディア)は出さない」ってことでした。もう世の中にありすぎるくらいあるし、絶対教室でもその分類のアイデアは1つは出ると思ったから。勝つことを目的にアイデアを出してるから、そもそも被らないってことは結構絶対条件で、「面白い!」ってなるものは絶対に「(他と違って)面白い!」なわけで……被りそうなものは、そもそもお題から排除! っていうのを決めました。キュレーションメディアつまらないし……。(もし本当に面白いものが作れたらすごいけど)

その上で、「へぇ、意外なところを攻めたね!」と思ってもらえる媒体ってなんだろう、と思って、この時点で1回ぼんやり音声を考えていました。
個人的には、このときに「3D映像」みたいなものを選ばないようにする傾向があります。そこまで飛距離があると、よっぽど上手く作らないと見たことがなくてイメージがわかなかったり、明らかにお金がかかりすぎたり、消費者になじまなかったりする気がして。はっきり思考して排除していたわけじゃなく感覚的なものだけど、実施難易度の高いアイデアは頭に浮かんでも通過させていく感じでした。(でも、本当はここで飛距離ありすぎるくらいのものを上手く実らせるように持っていけるのが理想なのかもしれない。)

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ここでもう一つ、別のことを考えていて、それは「わたしだったら何が嬉しいか」です。今の自分が嬉しいちょっと便利なサービス、という感じじゃなくて、強烈に嬉しいことを想像しました。ここで、「旅行……観光……」ってワードをぐるぐるさせながら、いくつかエピソードや状況を思い浮かべます。

  1. 小さいとき、ヨーロッパで次々教会に連れて行かれるのが本当に苦痛で、全部同じに見えたこと。でも、その特徴が分かったところはすごく違って見えて、それだけが記憶に残っていること。
  2. 音声ガイドが大好き。美術館では必ず借りる。自分はプロじゃないから、ただ絵の前に少しずつ立ち止まりながら歩いても、きっとなにが良いのか理解しきらないままになってる。歴史的背景も面白いし、技巧も面白い。
  3. そういえば、熱心な美術の先生のおかげで、奈良京都の修学旅行はめちゃくちゃ楽しかった。屋根や柱で年代が見分けられるよって言われた瞬間からお寺が輝いて見えた。
  4. 東京の良さを聞かれても「寿司、東京タワー、浅草」とは言わないくせに、もし自分が旅行に行くとしたら、やっぱり凱旋門行っちゃうしコロッセオ行っちゃうしサグラダファミリア行ってしまう。小心者だから「マイナーなところだけ」っていう選択ができない。一生に何度も行けるかわからない土地を、できるだけ無駄な時間なく、楽しく、濃く記憶に残るように過ごしたい。その土地に行った実感がほしい。
  5. 大学のゼミでしたフィールドワーク。下北沢で、目に付いたものを吹き込みながらぶらぶら歩いて、それを交換して聴きながら歩くと、自分と違った視点が見えたり歩く速度の違いに気づいて面白かった。

などなどなど……

このあたりで音声ガイドだな、ってことが決まってきていて、その上で、あの機械を貸し出すのはナンセンスだ! 現代なのだから! っていう気持ちが出てきて、じゃあそれをどんなサービスにしたら、広まりやすくて、使いやすくて、信頼性があって、遊び心もある仕組みにできるか? を考えていく。今回はここで、機械をなくすメリット、購入式にするメリットの説明を考えて、Apple Musicみたいな既存サービスで浸透しやすいものであることを見せる、という感じでパズルを埋めて行った気がします。ここがクリアされなかったら別のアイデアを考え直すときもあります。今回はその意味ではするっと決まった珍しい回でした。

 

もうひとつの、ネットプリントでご当地観光マップを印刷するアイデアは、
セブンイレブンネットプリントは紙を配信できる面白い仕組みだからいつか使ってみたいなあ」って思っていたことと、
「音声ガイドだけじゃどこにいるのかわかりづらいときもあるな」ってことがマッチして、さらに
「インフォメーションなんかよりもずっとたくさんあるし、寄った外国の人がおにぎりとか買ってくれる可能性が高いから提携もしやすいだろうな」って思ったらあとは全部決まっていたみたいな感じでした。

 

うーん……説明になっていない気がする!笑

正直あくまで「今回は」であって毎回同じ道筋ではないと思うし、自分でもよくわかっていないところもあるのだけれど、ただ、毎回できるだけ近づこうとしているのは、万人にぴんとこなくても、わたしだけはこれ大好きだ、って思えるところな気がします。

受講メンバーのひとりに「僕だったら音声ガイドは思い浮かんでも却下する。もうあるし普通に思えるから」って言われたのはすごく新鮮で、「そっかー!わたしが好きなだけだな多分!」っていうのと、その好きっていうのが結構本当に本気で好きだからそこに謎の自信(=みんなに勧めたいくらいの気持ち)があるということとが大きくて、一方、「でも音声ガイドを買って自分のデバイスで聞くのは“もうあるし”に含まれないよね」っていうところもあって、気持ちと裏付けと両方マッチすると、「好きだな」って自分で思えるアイデアになっていくように思います。

 

わたしの思考回路に圧倒的に足りないのは、データみたいなところからの説得力で、今回も「世界で一番観光にお金を使うのは何人で、その人たちをターゲットに絞ったメディアを」っていう論理展開のプレゼンがあって、そんな大胆な抽出全く考えもしなかったからすごくいいなぁと思いました。

何が苦手で何が得意か、足りなくなりがちな配慮はなんなのか、それをもっと言葉として知りたい。今回この文章の中で「気がします」を多用してしまったように、自信を持って喋れるほど思考プロセスをわかっているわけじゃないから、それはこれからもずっと噛み砕いてみたいと思います。

 

次回は松浦弥太郎さん。サービスの提案が続きますが、頑張ります。

 

幸せに向かうデザイン 共感とつながりで変えていく社会

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