2015年のたのしいアニメたち
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アニメってなんてたのしいんでしょう。ちゃんと見ている人からしたら数は全然多くないけれど、2015年もいくつか名作に出会ってたのしい日々を過ごしました。
ドラマを見るときと違って、アニメは明るい気持ちになれることが多いからいいな。30分でさくっとたのしい!っていうのがいい。ドラマも30分にしてくれたらもっと気楽に見られるのに。
さて、そんな2015年に見た8作品。
(Amazonの商品画像引用だと大きな絵を載せられてよりわかりやすく紹介できて嬉しい……)
四月は君の嘘
2014年から引き続いて2クール。これは確実に近年見た中でも名作でした。母を亡くしてピアノから遠ざかっていた天才ピアニストの少年がきらきらしたバイオリニストの少女と出会う話。原作も素晴らしいけど、クラシックに明るくない人からしたら「まあこんな曲かな?」って脳内で飛ばしてしまうところが、しっかりと音で聞こえる幸福。
絵もずーーっと崩れることなく綺麗で美しくて、変な改変もなく原作に忠実で、すごくよかったです。DVDや作中の音楽のCDのジャケット見るだけで、透明感ある絵に切なくなります。
このあたりとか!(↓)
この左側のサウンドトラックのシーンは作中でもかなり印象に残ってます。本当に美しくて。いつもはアニメはあまり家族に勧めないけど、これは誰にでも見てほしい作品で、母親に今度録画を持っていくねって約束しました。まだの人はぜひ。
暗殺教室
単巻100万部に初期で届いたりと、原作も近年のジャンプの中ではかなり話題になった作品。マッハで動き、地球を爆破すると宣言しているタコ型の変な生物が先生としてやってくる物語。最初の小さなエピソード(修学旅行に行ったり転校生が来たり)はわりとテンション一定に見てたのが、13話の「才能の時間」あたりから一気に面白くなって、1期最後の島に行く話なんかはずっとワクワクして見てました。おとなしそうに見える主人公の渚が暗殺者として覚醒していくところが気になる。また2016年、2期やってるので続きが楽しみ。
俺物語!!
ゴリラみたいな見た目だけど、まっすぐで純粋で真摯な剛男が電車の中で助けた女の子・大和に恋をして……という、言わずと知れた大人気コミックのアニメ化。最近見た恋愛系少女漫画のアニメでは一番良かった!! アオハライドよりもオオカミ少女よりも個人的にはこの作品が好きでした。とにかく絵が綺麗だし声もめちゃくちゃマッチしているしテンポもいいしで高クオリティで原作ファンとしてもすごく嬉しかったです。砂川くん、原作では別に特別好きとかかっこいいとか思わなかったのですが、島崎信長さんの声が入ったらかっこよくてびっくりしました。
かなり原作の最新のところまで追いつく感じでやっていたので、すぐには続きってわけにいかないだろうけど、ぜひ最後まで見てみたかった……!
響け!ユーフォニアム
高校の吹奏楽部で全国大会を目指す話。でも、全員が同じ熱、同じうまさで向かっていけるわけじゃない、というところで物語が動いていきます。小さな人間関係とかにすごく左右される部活ならではの感じがちょっとほろ苦いです。
前半はのんびり見ていたのに、後半、8話からいきなりぐいっと面白くなってびっくりしました。なんだあの引力……。なんでかずっと気になってしまう女の子、高坂さんの存在感があまりにもいいです。ずっと忘れられない、不思議で魅力的な空気を発する、白いワンピースの女の子。彼女に惹かれて主人公のくみこが「特別になりたい」と思うようになって、才能と努力にぶつかっていくところがめちゃくちゃびりびり響いてしばらくぐるぐる考えてしまいました。
叫びだすほど悔しいこと、それだけ悔しく思えるほど頑張ったこと、自分にはあまりなくて、すごくうらやましい。何事にも才能と努力が必要だけど、音楽は音感とかリズム感とか、神様からの授かりものが多い気がする。合唱をやっていたときを思い出してひりひりしました。こうやって自分の記憶に触ってくる作品は本当にいい作品だと思う。
続編決定してるので楽しみ。
赤髪の白雪姫
現在連載中の少女漫画ではベスト10に入る好きな作品。ようやくアニメ化! 赤い髪を持つ白雪が、隣の国の王子・ゼンとその仲間と出会って自分の足で運命を掴んでいく王宮ファンタジー。原作だと丁寧でもう少し進みのゆっくりな印象でしたが、アニメはするっとまろやかにテンポよくなっていてすごく見やすかったです。声もみんなぴったりだった……! 原作でも好きなオビが好きです。身軽に動くのかっこいい。
ただ、アニメが好きな人にはぜひ原作を読んでほしい! 個人的には原作絵のほうが、とくに目の描き方や線のタッチが好きなので……!(↓以下!)
2期やってるのでこちらも楽しみ。
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER
森博嗣さん原作の言わずと知れた人気作、初のアニメ化。原作は未読で見ました。天才が作った強固なセキュリティで囲まれた密室で起きた殺人事件を辿るミステリー。
浅野いにおさんキャラクターデザインですごく全体的にノイタミナっぽい、かっこいいつくりだった作品。なんとOPにPerfumeなどの映像を手がけている関和亮さんを起用したりと、細部のクリエイティブ感がすごかったです。OP『talking』もED『ナナヒツジ』も聞き心地が良くていつも楽しみでした。
ただ、内容としては、もしかしてこれは2時間ドラマとか映画×2で前後編とかでやったほうがどきどきして楽しめるかもしれない、という気がしました。お話の中盤でだいたいトリックが見えてしまうので、ミステリーとしてはそこが痛い。本ならそのとき最高潮が来たテンションのまま読み切れるけど、アニメで30分ずつに区切られていると、最後の3話分くらいはなんだかまったりしてしまった。
ワンパンマン
実は、録画とりためたものの、うーん時間ないし消しちゃおうかな、とか思っていたところに最終回でみんなが「すごい」ってツイートしていたので見ることにしました。そしたらすごく面白かった……!
ワンパンマンおもしろい……(驚嘆)
— まるこ (@lebeaujapon) 2016年1月3日
どんな怪人でもワンパンで倒せるようになってしまったヒーローの話。すごく王道で丁寧な感じとすっごくテキトーな感じが同居していて、妙に癖になる。このゆるさ絶妙すぎてとても好きです。1話見ただけで主人公のサイタマのファンになったよ。あの表情とか「20文字にまとめろ」とか「OPPAI」って書いてあるTシャツとかすべてがいい……。ゆるいかと思えば戦闘シーンはかっこいいところもいい。特撮みたいに代わる代わる出てくる敵が変な個性ばっかり豊かで雑魚感しかないのもすごくいい。
アニメとしてはすごくいい感じにまとまっていたけど原作はまだ続いているみたいなので読みたい、と思ったらkindle化されてない!泣
おそ松さん
2015年秋アニメ一番のダークホース……! 年内一番の話題作どころか、近年見渡してもまれに見る社会現象くらい言える作品でした。六つ子の兄弟が奇跡のようにバカばっかりやってるギャグアニメ、原作よりも成長して二十歳超えててニート童貞という設定で全力疾走。最初周りの腐女子のお姉さん方がわーって騒いでいるときは「なにこれ……?」って思ってたのですが、このデータを見て時流に乗ってみようと決意。
トップ独走しすぎだ!
わたしはBL脳は全然ないので見てみても今楽しまれているカップリングの発想にはならなかったけど、ギャグアニメとしてかなり面白かったし、リメイクがこんなに驚異的な面白さになるのか、ということがめちゃくちゃ感動でした。
一番好きなのは4話。この回だけ5回くらい見た。「松野家扶養家族選抜面接」最高すぎる……! いいなあわたしもニートになりたい。BL脳はないけど六つ子のかわいさはわかったので「チョロ松だったら養いたい」って言ったら「出た、養いたい!」って言われた。笑
OPとEDがめちゃくちゃ好き。2014年は月刊少女野崎君の「君じゃなきゃダメみたい」に死ぬほどハマったのが、今年は「はなまるぴっぴはよいこだけ」だった。このリズムと意味のわからない歌詞と若い女の子の声の掛け合わせが超いいです。共通項で言うとワンピースの「しょうちのすけ」とか妄想代理人の「夢の島思念公園」とかなんですけど誰かわかりませんか。
EDは制作秘話がtwitterで語られててそれがめちゃくちゃかっこよかった。全部まとめられてるのでファンだけじゃなくエンタメを作ってる人にも読んでほしい……! 聞くたびイヤミ役の鈴村健一さんの器用さに驚く曲。
まだ2016年も続くからこの先も楽しみ。
以上!
1月クールは11作品見てみようと思ってるものがあるから早くも2016年はたのしい予感。