2014年、アニメは癒しだった
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2013年の年末ぎりぎりからテレビが見られる環境になったこともあって、今年は思いっきり見たい限り映像を見た年でもあった。初めてのテレビ独占生活ものすごく堪能した。テレビっ子ではないし、なくても全然生きていけるし、実際テレビなしですごした1年半以上はそれはそれで快適でもあったのだけれど、あったらあったでいくらでも楽しいものがあるのがテレビだった。そんなわけで今年見てたもの・気に入ったもの、まずはアニメ編。
4月期
◆それでも世界は美しい
白泉社で連載中の少女漫画のアニメ化、王国ロマンス。アニメはわりと途中の話数になってくると絵が崩れたりっていう現象があるけど、ほとんどそれがなかった! お話の構成も原作のおいしいところをそのまま大事にした感じですごく好きでした。OPはお話の進みに合わせて毎回少しずつ絵が変わっていて、その変化した部分を探すのも楽しかった。主役ふたりの関係が進展すると歌の絵もさり気なく変わっていて、きゃー!!って。
原作では文字や空気で表すことになる「アメフラシの歌」を実際に音楽にするということで、その点だけものすごくどきどきしたんですが、ニケ役の前田玲奈さんがものすごく歌が上手で、ほれぼれしてしまいました。曲調は思ってたよりポップだったけど、大衆を振り向かせるほどってなると盛り上がりも必要なはずだし、1、2回聞き慣れれば違和感はなかったです。前田玲奈さんはEDも歌っていて、このサントラは聴く価値あり。少女漫画好きならお勧めしたい作品です。もうDVDも出てる。
最も見所はリビの声(だけじゃなくその他もなんですが特に!)が合いすぎていること。声優さん詳しくないんですが思わずチェックして覚えてしまった、島崎信長さん。良すぎて良すぎて普段そんなことしないのにアニメ後に発売された巻はドラマCDつきで買ってしまった……。まだ見てないひとはぜひ!
それでも世界は美しい8ドラマCD付き初回限定版 (花とゆめCOMICS)
- 作者: 椎名橙
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/09/19
- メディア: コミック
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◆ぼくらはみんな河合荘
少年画報社にて連載の下ネタ満載ラブコメディ(っていうと語弊がある気がするけどどこにもない…)。原作の柔らかいタッチがすごく好きで、アニメ絵になるのがすごく不安だったんですが、もうものすごくきれいだった! とくに夕焼けとかみんなで庭で遊んでるところとか、丁寧に描かれていて最高でした。最後のほうちょっとだけ崩れてたりしたけど、総合して満足感たっぷり。アニメから入った人にはぜひ原作を読んでほしい……。宮原るりさんの絵は本当にきれいなので!!
みなさまお待たせしております! 未放送話”初めての”を収録した最終第7巻は1月30日発売です! 初回特典には宮原先生描き下ろし漫画が収録された小冊子がついてきます!! #河合荘 pic.twitter.com/UUj1acWxxS
— 僕らはみんな河合荘 (@anime_kawaisou) 2014, 12月 22
とのことでこれは原作ファンとしてはかなりうらやましい……! OPのfhanaさんはものすごく爽やかな上にスケールの広がりもあってとっても素敵な距離感でこのお話にぴったりだし、EDはよくあるキャラクターが歌うタイプだけどこの作品は登場人物が仲良しなのが一番うれしいから、みんなで歌ってるみたいな設定がとてもよかった。最初から最後まで気軽に見られて明るい気持ちになる。下ネタ大嫌いじゃなければおすすめ。
7月期
◆月刊少女野崎くん
スクウェア・エニックス連載の4コマのアニメ化。実は少女漫画家という無骨な青年と愉快ななかまたちの織りなす日常コメディ。4コマってアニメになるの?なんて思ってみたら普通になっていて、ときめくし面白かった。わたしは野崎くんに恋はしないけど、ときどきかっこ良かったよ野崎くん!! アニメも十分面白いけど、テンポは個人的には原作の方がいい気がする。原作のほうが笑えます。それによって改めて認識させられた椿いづみさんのすごさよ……。こういう日常を明るくしてくれる作品ワンクールに1本あったらめちゃくちゃうれしい。
月刊少女野崎くん 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: 椿いづみ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/07/22
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ところでありえないほどハマったのがOPの『君じゃなきゃダメみたい』。もうずっと頭の中をかけめぐって止まらなくて、謎の中毒性に認めたくないけどこれわたし好きなんだ……!と思ったら何かを諦められた。笑 会社が音楽聞きながら作業してもいいので、元気出したいときや眠いときに聞く。リズムの取り方とか、すべてがツボです……。なんでだろう……。
◆ばらかもん
おなじくスクエニ連載作品。もう原作が好きで好きで好きで、アニメ化発表あったときにとびはねて喜んだ作品。個人的にはこういう物語が売れてほしい。メディアミックスって原作ファンにとっては常に一定のどきどきを孕むけれど、この作品は色がつくことで五島列島の景色、色彩の濃さを目に出来たのがものすごくよかった。あと、実際の訛を耳で聞けること。なんでこんなに落ち着くんだ九州の方言……。一時期周りでばらかもんが流行ったとき「五島に行きたい」が「休みが欲しい」や「会社辞めたい」みたいに使われてたくらい癒しがすごい。島生活実際にはそんなに甘くないだろうけど、この作品がとっても癒されるのは事実。放送期間は毎週癒されてました。
先生の声がわたしの想定よりいい声すぎたり(だって先生はイケメンだけどヘタレだから……!)なるの声が予想とちょっと違ったりしたけど、先生の声は2話以降ちょっと高くなってた?気がしたし、なるの声はすぐ慣れてかわいく思えるようになった。アニメなんて普段見ないんだけど、って人にこそおすすめしたい。あと、原作のほうがやっぱり好きなので原作をまだまだ布教したい!
ばらかもん1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: ヨシノサツキ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/04/27
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この作品もOPがめちゃくちゃ良くて、この物語のすべてを言い当ててるような歌詞で大好きなのだけど、まだ配信はなし。配信されたら買いたい。
◆アオハライド
集英社連載の少女漫画、王道恋愛ストーリーのアニメ化。個人的には圧倒的に原作の方が好きだった。というのも、そもそも原作のアオハライドが、下のコミックのジャケットみたいに淡い色使いを思い浮かべる、水彩で色がついてるみたいな作品で、咲坂伊緒さんの絵って白黒でも色がついているように感じるから、そこにさらにアニメ的な色がついてるのが、どうにも強く感じてしまった、という印象。あとあれですね、恋愛ものは声がついてみるとこっぱずかしくてどうも。笑 でも、ヒーローの洸くんの声はイメージとぴったりでとってもかっこ良かった。アニメとしてはすごくすごく丁寧につくられてる感じはして、その愛はものすごく伝わります。DVDのジャケットも毎回使われてる色が変わっててものすごくおしゃれ。
個人的には圧倒的に菊池くん派なので出てくるかしらと思って最後まで見てみたけれど、ちょっとだけ登場したところで終了。わーん!そのつづきはOADになるようです。ただ、進行形の作品のアニメの終わらせ方って難しいと思うんだけど、そこはものすごくナチュラルで素敵な終わり方で感動した。もやもや感なく見終えられます。
そしてこの作品はOPもEDもどっちもとてもよかった! とくにEDは絵もすごくすてきで、本編もこのタッチだったら強すぎず見られた気がする。
OPはフルになると台詞みたいなのが入るので個人的にはテレビサイズが好きだった
さすがはフジファブリック!ものすごく空気感のすてきな曲。
10月期
◆オオカミ少女と黒王子
おなじく集英社の少女漫画のアニメ化。八田鮎子さんの絵はアニメへの親和性が高くてするっと入っていけました。あとコメディだと恥ずかしさが軽減する……! 実は原作は途中で止まっちゃってたんですが、アニメがすごく面白かったので原作も最新刊まで読みました。これぞ販促効果……。ただ、最後のほう、好きな原作のエピソードが結構改変されてたので、そこだけ個人的にはしょんぼり。でも、佐田くん役の櫻井さんは言うまでもないけどかっこよかったです。
OPの曲とってもすき。勢いの良さも好きだし、サビの歌詞が主人公エリカの強いところを歌ってるみたいでとってもいいです。なんども反芻しちゃう。
1月はなんにも見てなかったので、計6本。こうして振り返ってみるとアニメは癒しだった。まず30分なのがいい。なにかしながらみるのにちょうどいい時間。ドラマに比べて圧倒的に疲れない。寝るまでにちょっとなにか、にものすごく適してた。
今年見たかったけど見られなかったのは『鬼灯の冷徹』と『暁のヨナ』。あと録画消化が追いつかなかったのは『四月は君の嘘』。完結は来年だからそのときに書きたい。来年も面白い作品に出会えますように!
ドラマのほうも書きたいけど、もう少し年始のお休みに録画を見たいから、年明けに。