物語のなかをぐるぐる廻る

すきなものをならべていく

『GINZA』の新しい定例ページの企画を考えよ

今日は編集スパルタ塾で、『GINZA』編集長の中島さんがいらっしゃる回でした。

課題は以下。

【課題】
「『GINZA』の新しい定例ページの企画を考えよ」
今の定例をガラリと変えるとしたら、どういう書き手/コントリビューターでどういう企画がふさわしいか提出してもらいます。

 

結果は久々の△! ちょっと嬉しさすらある、とっても刺激的な回になりました。

いよいよ浮き彫りになった!すごい!! というのが全部を総括した感想で、何がすごいって、わたしが他の皆さんのプレゼンに出てきて「いいね」って言われていた人たちの8割を知らなかったということなのです。コラムニストも写真家もミュージシャンも芸能人もクリエイターも。たぶん友達のなかで比べたらそんなに疎いほうじゃないはずの部分も、全然、知らなかった。新しい人は特に。
じゃあ昔ながらの大御所を自然と知ってるかっていうとそれには年齢が足りないみたいな、そんな中途半端なところにいて、とにもかくにも、「あ、薄々気づいてたけど、勉強不足だ!(いまさら!)」っていうのが、折り返し地点過ぎて初めてのゲスト回の結果でした。色々すごい!

 

ほんとに自分の好きなこと以外死ぬほど興味がないんだな、っていうのが前半通して一番学んだことで、当たり外れが大きいのは問題だと確信しはじめたところに来たのが『GINZA』でよかった。
『GINZA』がかっこいいことはわかる、けど、そのなかの魅力を説明できない。モードでラグジュアリーで高みにあるということはわかるけど、そのファッションに共感はしていない(=着たいと思わない)。そんな、わたしが一番つまづいているところのど真ん中にいるような雑誌で、憧れはあるけど意味はわからないみたいなものが、ずっと胸につっかえていて。そっち側に行きたいけど、行かなくちゃいけないの? という思いもあって。そんなもやもやが、今日は晴れた気がしました。

こういう場所で仕事をしたいな、とめちゃくちゃ素直に思って。
わたしは、プチプラ万歳、GUだって着るし、ロペピクニックとかもかわいいって思うけど、モード系の服なんてたぶん着ないと思うけど、わたしの趣味にはならないんだけど、それでも、こうして一番高いところで、一流のひとたちと、かっこいいものを作りたいなって、死ぬほど思いました。

今までずっとわからなかったんです。だって大衆的なものが好きだから。アイドルだってくだらないと思わないし、青山裕企さんや梅佳代さんが好きだし、正直ファッションのコレクションって誰が買うの? って思ってるし、そりゃあ、かっこいいんだろうけど、趣味と違うんだもの! と。大衆受けするものが普通に好きなのよ! って。
でも今日初めて、ああ、別に趣味にしなくていいんだ、無理にターゲットにならなくてもいいんだ、と初めて少しだけ理解できた気がしました。トレースして染まらなくても、丸ごと取り込んで別人にならなくても、その価値を知って理解して、何が評価されているのかを知って、そうして仕事にしていけばいいのか、って。

 

やばいなー、知識ないなー、とぼんやり思っていたのとは違って、初めて今日、知りたいと思った気がしました。そういう片鱗は確実に体感としてあるんです。Perfumeが大好きだから、その周りのクリエイターの名前は自然と知るようになったし、最初は奇抜で意味がわからないと思った衣装の良さがわかるようになったし、春のコラボ*1で初めて伊勢丹に足を踏み入れたら「伊勢丹、わたし好きだ」と思ったんです。伊勢丹が好きだと思っても10万以上する服を買う予定はわたしにはないのだけど、そうやって少しずつわかるのかもしれない、ということを思い出したら、きっと知っていけば違うものが見えるようになるんだろうなって。

ものすごく青臭いことを言ってるのはわかってるんですけど(笑)、もっと知りたいなと思いました。いいものをいっぱい見たいって。趣味の範囲から飛び出して、全然意味のわからないものも勉強してみたい。ありとあらゆるクレジットを見たい。写真家もデザイナーもイラストレーターもコラムニストも、もっともっといろんな人を知りたい。まさに「勉強」です。今の自分の趣味の世界には満足してるけど、仕事にするなら勉強しないといけないってやっと体感できました。
信じられないことに、今日講評で菅付さんに「企画ひとつひとつは悪くないけどシュプールでもいい感じ」って言われて、「しゅぷーる??」ってなっちゃったんです。笑 文脈的にはライバル誌っぽいなーとか思いながら席に戻ってちょろって検索して、「あーSPURか!」と。見たことはある、というレベル。『GINZA』にライバル誌があるっていう認識自体が皆無でした。ファッション誌っていうもの自体、人生で3冊買ったことがあるかないかというわたしにとってはハードすぎたんですけど、そんなこと言ってないで見ないといけないなあと。ものを作る上では絶対に仕事相手が存在するのに、その人たちを知らないじゃあ話にならないんだなと初めて分かりました。

 

ひとつ言い訳できるなら、ものづくりの現場にいないで知識だけをためるのって、とっても虚しいんです。ものが作れると思って会社に入って3年半、写真家もデザイナーもコラムニストも、わたしの仕事には必要なかったわけで、趣味でなく勉強するには目的が必要だったというのが正直な本音です。でも、だからこそ、本当に今このタイミングで、ここに来てみてよかった。わたしが営業としてクリエイティビティ皆無な日常を送ってる間にも、他の人は勉強してるんだという当たり前のことを今更知りました。それで、今要らないからって思ってると、あっという間にその年数分置いていかれているという。

塾でものを作っている人と触れると、自分の環境がいかに何も生み出していないかを知らされて怖くなります。いくらものづくりの会社にいても、つくるセクションじゃなければ普通の人が9割だし、その中にいると恐ろしいほど鈍っていってて。入社して2年目くらいまでは、適度なタイミングで会社が連れて行ってくれると思ってたんだなあ。

 

たくさんの雑誌を読んでたくさんの展覧会に行って目に付いたものはクレジットを見て。勉強します。最近は好きで得意分野だったはずの文芸も疎かだし漫画も偏りあるし照明や舞台も好きだけど数が圧倒的に足りないし。時間がいくらあっても足りないけど、持ってる時間分だけ吸い込まなくちゃ。ここに来てやっと、菅付さんの「無駄なことをしない」の意味が分かってきたかもしれません。摂取するものを的確に選べるように、頑張ります。

 

GINZA(ギンザ) 2015年 11 月号 [雑誌]

GINZA(ギンザ) 2015年 11 月号 [雑誌]

 


[MV] Perfume 「Pick Me Up」 - YouTube


Perfume x ISETAN 「Pick Me Up」 ファッションコラボで世界発信 - YouTube

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