1989年生まれのわたしの漫画遍歴(前編)
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諸事情で書くことになって、800字程度のつもりが4000字になったのでそのまま載せてみる。
覚えている限りで一番最初に読んだ漫画は、おそらくセーラームーンの何かのアニメのコミック版みたいなもので、アニメ絵でフルカラーだった記憶がある。すごく大事にしていて、おじいちゃんちにも持って行って、「なんだその三角の口は」って言われて「なんで可愛さがわかんないんだろ」とぼうっと思っていた気がする。
「漫画」ってものを好きになる初めのきっかけは絶対にセーラームーンだった。とはいっても原作は読んでいなくて、「アニメ」でしたね。アニメを真似したお絵描きが幼稚園では大流行りしていて、わたしは幼稚園のときから、「将来は漫画家になりたい」って書いていた。ふしぎだ。漫画本読んだことないのに。
実際に「漫画」を手にしたのはそれから5年くらい経って小学校4年生くらいだったと思う。このときわたしは外国に住んでいて、日本のものがあまり手に入らなかったから、一軒だけある日本のものが買えるお店で少しだけ仕入れている「なかよし」を、買った子から借りて穴があくほど読んだ記憶がある。うちは買ってもらえなかったので、いらなくなったものを譲ってもらってた。「ちゃお」はあんまり肌に合わなくて、「なかよし」が大好きだった。立川恵の『怪盗セイント・テール』とか。
初めて手に入れた単行本は水沢めぐみの『ないしょのプリンセス』だった。絵が親の好みに合ったっていうのもあるんだと思う。あんまり記憶にないけど、もっと小さい頃『姫ちゃんのリボン』のアニメを見てたみたいだし。わたしは大満足で、この単行本をすごく大切にしてた。
このころ友達から借りてずっと印象に残ってるのは吉住渉『ママレード・ボーイ』。最近文庫版を買ったけど、わたしのなかではこれぞ少女漫画!っていうものだった。
ママレード・ボーイ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 吉住渉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/10/10
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そして旋風が巻き起こったのが小5。とにかく人が入れ替わる外国で、たぶん転校生が運んできたのが種村有菜『神風怪盗ジャンヌ』だった。ここから「りぼん」を知った。これまで見ていた漫画とあまりにも違ったから、最初は子どもながらに反発しようとしてたけど、その表情とか洋服の可愛さがすごく気になって、その直後日本に帰国したらすごい勢いでブックオフで『ジャンヌ』を買った。そのときはおこづかいが全然なくて、ブックオフじゃないと揃えられなかった。ブックオフは聖地で、5時間でも6時間でもいて気になるものを読破した。
神風怪盗ジャンヌ モノクロ版 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
- 作者: 種村有菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/26
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同じ時期、日本に帰って来て相当な浦島太郎だったとき、漫画やアニメには全然抵抗がない我が家では、母親が借りてきてくれて、家族でアニメを見てた。最初にはまったのは『犬夜叉』だったけど、これは弟が親から買ってもらってわたしは借りて読んで、自分ではほぼ同時に見始めた『ONE PIECE』と『HUNTER×HUNTER』を買った。当時はまだ『ONE PIECE』のほうが好きで、これは親が途中まで買ってくれたこともあって新品単行本だったんだけど、『HUNTER×HUNTER』はブックオフで買いかけて、「やっぱりいつかお金をためてきれいなのを買おう」って決意した。これは運命の出会いで、今でもわたしのなかで最も好きなエンターテイメントは『HUNTER×HUNTER』だと思う。この「家族でアニメ」(ただし父親除く)のおかげで出会った作品はたくさんあるのだけど、いったんここは割愛。
ONE PIECE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 尾田栄一郎
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HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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- 出版社/メーカー: 集英社
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日本の小学校に転校して、ひとつ、わたしの趣味の上では欠かせない出会いがあった。同じクラスになった、同じマンションのAとの出会い。全然きゃぴきゃぴしないダークなところもある子で(ほめてる)、「ちゃん」じゃなくて「さん」づけで呼んでた。彼女とすごく仲良くなったところからまだ出てきていなかった適性?が発掘されて、わたしの趣味は思わぬ方向に行く。彼女は青年向けとかも読んでいて、わたしもそっちの棚に行くようになった。
その最初になったのは、たぶんCLAMPの『ちょびっツ』。小学生女児で青年サイズのコミックを読む友達なんて全然周りにいないわけで、こういうの読んでるって言ったら「変なの~!」って言われた記憶がある。これがもしかしたら最初にほんのり触れたエロだったかもしれない。女の子が納豆をこぼして指とかにねばねばなるシーンがあるのだけれど(たしか)、それで主人公が赤面してるのをみて、意味がわかってないのにエロいんだ、ってことだけは理解してた。当然エロ目的なんかじゃなくて女子にとってはCLAMPは『魔法騎士レイアース』の人だったので度肝を抜かれたけど、知らないことがどうやらこの大きめのコミックのところにはあるらしい、ってことは感じて、そこからぐいっと読むものが広がった。
後半につづく。